北投公園

住所: 北投公園
北投公園

台北市北投区に位置する北投公園は、自然の景観と文化的歴史を融合した屋外温泉公園で、人気観光地「地熱谷」の近くにあり、中山路と光明路の間に位置しています。公園は日本統治時代に設立され、円山公園および台北新公園(現在の228和平記念公園)に続く、台北市で3番目の公園であり、台湾初の温泉公園でもあります。面積は約3.98ヘクタールです。

北投公園の設立は当時の新北投鉄道の建設と深く関係しており、温泉地を訪れる旅行者のために設けられた鉄道でした。そのため、公園は「新北投公園」とも呼ばれています。現在の北投公園は北投1・2・4・54・55号などの都市計画公園から構成され、総面積は61,129平方メートルに達します。

園内の入口には、2009年に完成した噴水施設があり、毎日決まった時間に音楽とライト、水のショーが行われ、現代的な雰囲気を演出しています。光明路沿いを歩くと、白千層(メラレウカ)や魯花樹などの希少な古木が見られ、公園の百年にわたる歴史を物語っています。また、途中には環境に配慮したグリーン建築で設計された「台北市立図書館北投分館」があり、園内に文化的な雰囲気を加えています。

もう一つの特徴は、北投渓沿いに整備された遊歩道です。北投渓は、かつて台湾の地名が付けられた唯一の鉱石「北投石」が産出された場所でもあります。現在はその鉱石は見られませんが、北投を象徴する地質的特徴の一つです。

園内の遊歩道を通って中山路側に向かうと、北投の露天温泉浴場があり、その隣には歴史的価値のある「梅庭」があります。これは台北市政府観光伝播局により観光案内所として活用されています。さらに、公園内には和洋折衷の建築様式を持つ「北投温泉博物館」もあり、木造の格子窓と赤レンガの外壁が日本統治時代の建築美を今に伝え、周囲の自然と調和しています。

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