ハイヒール教会

住所: ハイヒール教会
ハイヒール教会

台湾の雲嘉南地域にある「ハイヒール教会」は、視覚的にも非常に印象的なパブリックアート建築です。外観はハイヒールをモチーフにしており、構造は320枚以上のガラスで構成されています。各ガラスはサイズも取り付け角度も異なり、カーブや湾曲を実現するために高い施工技術が求められました。この建築は2016年6月にギネス世界記録に認定され、世界最大のハイヒール型建築となりました。

教会内部はブルーを基調としており、静かで夢のような雰囲気を演出しています。デザインの着想は台湾の伝統的な婚礼習俗に由来しています。嫁入り前の花嫁がハイヒールを履いて瓦を踏み割るという風習があり、これは過去の不運を払い、新たな生活を迎えるという意味が込められています。この文化的イメージは、教会の建築理念にも反映されており、「変化」と「再生」の象徴となっています。

教会はかつて製塩業が盛んだった土地に建てられており、太陽の光に照らされると、建物はまるで塩の結晶のように輝きます。ハイヒールの下には象徴的に砕かれた瓦片が配置されており、新たなスタートを意味する意図が込められています。これは雲嘉南地域が新たなステージに向かうことを象徴し、この建築物が「幸福」と「希望」のランドマークとなっています。

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