台中国家歌劇院

台中国家歌劇院

台中国家歌劇院は台湾台中市西屯区の第七期再開発地区に位置し、建築美と舞台芸術の機能を融合した大型文化施設です。日本の建築家・伊東豊雄が設計し、敷地面積は57,685平方メートルを誇ります。2016年に正式開館し、台中の文化的ランドマークであると同時に、アジアを代表する現代劇場空間の一つとなっています。

館内には、2,007席の大劇場、794席の中劇場、200席の小劇場、そして屋外劇場があり、レストランや空中庭園も完備され、多彩な芸術・レジャー体験を提供します。建築は曲面壁構造とウォータースクリーン防火システムという革新的な技術を取り入れ、高い技術力が評価され、中華民国国家建築金質賞や日本の「グッドデザイン・ベスト100」など国際的な賞を受賞しています。

2005年の国際設計コンペで伊東豊雄氏が最優秀賞を受賞し、2009年に着工、2014年に完成、2016年9月30日に正式開館しました。「人と芸術の共生」を設計理念とし、自然な曲線による開放的な空間で、観客は日常と芸術を自由に行き来できる設計が特徴です。

プログラム編成では、「NTT芸想の春」では現代舞台芸術の革新とクロスオーバーを探り、「NTT夏のFUN時間」では親子向けとミュージカルを中心に展開。「NTT巨人と出会う」では歴史や社会問題に焦点を当て、観客に世界への新しい視点を提供します。

さらに、非典型的な公演やデジタル・サウンドアートを積極的に推進し、国際芸術交流にも力を入れています。今後はテクノロジーを芸術推進の鍵とし、「グリーン劇場」を実現し、「芸術が日常であり、世界と共に歩む」ことを目指しています。

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