福岡県

福岡県は九州地方の北部に位置し、九州で最も人口が多い県です。県庁所在地は福岡市で、この都市は九州最大の都市であり、西日本では大阪市に次ぐ人口規模を誇ります。福岡市と北九州市はいずれも政令指定都市であり、福岡県は神奈川・大阪・静岡と並び、2つの政令指定都市を有する数少ない県の一つです。県内人口密度は1平方キロメートルあたり1000人を超え、三大都市圏(首都圏・近畿圏・中京圏)以外で唯一この水準に達しており、全国人口順位は第8位、面積は第29位です。

地理的には、北部は日本海(響灘・玄界灘)に面し、東部は瀬戸内海の周防灘、南部の筑後地域は有明海に臨みます。県中央部は筑紫山地が走り、筑後川・矢部川・遠賀川流域、宗像地域、京築地域などには広大な平野と水田が広がり、重要な農業地域となっています。

福岡県の都市圏規模は三大都市圏に次ぎ、北九州—福岡都市圏の人口は全国第4位です。韓国・中国大陸・台湾と近接しており、福岡市から釜山までは直線距離で約200km、上海までは約850kmで東京より近い距離にあります。そのため福岡港、福岡空港、北九州港、北九州空港からはアジア各地への国際便や航路が多数運航され、福岡県は東アジアの国際交流の重要な拠点となっています。古来より朝鮮半島や中国大陸への玄関口として機能し、歴史的にも現代的にも大きな役割を担っており、「世界都市総合競争力ランキング」などでも国際的に高い評価を受けています。

気候は全体として温暖な太平洋型気候ですが、地域ごとに差があります。福岡市、北九州市、宗像市、糸島市は対馬海峡・関門海峡沿岸にあり、冬は日本海側に近い体感ですが、実際の降雪は少なく、積雪は珍しいです。ただし脊振山地周辺では積雪が多く、60~100cmに達することもあります。夏は30度を超える日が多く、フェーン現象で35度を超える猛暑日もあります。

北九州東部(行橋市・豊前市など)は周防灘沿岸にあり、瀬戸内型気候に属しますが、降水量は福岡市と同程度で、冬は雪が降りやすく、関門海峡周辺では霧が多く発生します。筑豊・筑後の内陸部(久留米市、飯塚市、田川市、朝倉市など)は寒暖差が大きく、夏は暑く冬は寒冷で、梅雨期の降水量も多く、特に英彦山や釈迦岳周辺で顕著です。筑後南部の有明海沿岸(大牟田市、柳川市、大川市など)は年間を通じ温暖で、冬は寒冷でも積雪はほとんどありません。

観光資源も豊富です。世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として、大牟田市の三池炭鉱・三池港、北九州市の官営八幡製鐵所、中間市の遠賀川水源地ポンプ室などがあります。宗像市・福津市の「神宿る島・宗像・沖ノ島と関連遺産群」も世界文化遺産に登録されています。無形文化遺産では、福岡市の博多祇園山笠と北九州市の戸畑祇園大山笠がユネスコの「山・鉾・屋台行事」に含まれ、豊前市には伝統舞踊「感応楽」が伝わっています。

重要伝統的建造物群保存地区には、八女市福島地区、うきは市筑後吉井、朝倉市秋月、八女市黒木地区などがあり、北九州市門司区の門司赤煉瓦プレイスや旧大阪商船ビル、築上町の旧藏内邸も有形文化財に登録されています。

観光地としては、福岡市のシーサイドももち、福岡タワーや福岡ドーム、北九州市の門司港レトロ、小倉城、皿倉山などが有名です。また、北九州市の旧松本家住宅、柳川市の北原白秋旧居と川下り、朝倉市の三連水車、うきは市のつづら棚田、大牟田市の三井港倶楽部など、歴史文化を感じられる名所も数多くあります。

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