太保市

太保市は、旧名を「溝尾庄」といい、かつては「太保郷」と呼ばれていました。台湾嘉義県の中西部に位置し、嘉義県政府の所在地でもあります。嘉義市に隣接しており、嘉義都市圏の衛星都市に位置付けられています。嘉義地域の都市計画において、太保市は嘉義市の副都心とされています。

この市は嘉南平原の典型的な町で、主要産業は製造業、観光業、農業です。科学園区の設立に伴い、今後はさらに多くのハイテク産業の進出が見込まれています。

1945年に太保庄は台南県東石区の太保郷に改編され、1946年には嘉義市の管轄する「太保区」となりました。1950年には再び郷に戻り、嘉義県の所属となりました。1982年、嘉義市の省轄市昇格により県市分治が実施されました。1991年に嘉義県政府が太保へ移転し、それにより農業を中心に製造業を補助的に営んでいた小さな町から、嘉義県の政治・行政の中心へと変貌を遂げました。

近年、故宮南院の完成や県政府新市街の整備により、太保市の観光業は徐々に発展しています。中央および地方政府、そして民間企業の投資により、当地の交通もますます便利になっています。現在、太保市には、高鉄嘉義駅(台湾高速鉄道嘉義駅)、国立故宮博物院南部院区、嘉義科学園区、嘉義県立野球場などの重要な施設があります。

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