新城郷(タロコ語:Alang paru、アミ語:Sudadatan)は、台湾花蓮県の北部に位置し、花蓮市に隣接する花蓮市の重要な衛星都市の一つです。郷の面積は約29.41平方キロメートルで、花蓮市と並び県内で最も小さい行政区です。地形は南北に細長い沿岸平野であり、「新城コリドー」とも呼ばれています。
新城郷は交通の便が良く、台8線、台9線、台湾鉄道北廻線、花蓮空港などの交通施設があります。郷は蘇花公路の南端および中横公路の東端に位置し、宜蘭と花蓮を結ぶ重要な交通の要衝です。
経済面では、新城郷は農業、漁業、石材加工業が主要産業です。農業ではパパイヤ、トウモロコシ、野菜、米、サツマイモなどが栽培され、漁業は南東部の沿岸地域を中心に、カツオ、トビウオ、カジキ、タチウオ、サメなど多様な漁獲が見られます。特筆すべきは、新城郷が台湾におけるマンボウ(翻車魚)の重要な漁獲地であり、花東海岸全体の60%以上を占めることから、「マンボウの故郷」とも称されています。