横浜赤レンガ倉庫(Yokohama Red Brick Warehouse) は、神奈川県横浜市中区新港地区に位置し、横浜港を代表する歴史的建造物であり、文化的ランドマークのひとつです。この建物群は、明治政府が20世紀初頭に建設した横浜税関の保税倉庫であり、新港ふ頭の整備計画の一環として建てられました。2号館は1911年(明治44年)1号館は1913年(大正2年) に竣工し、いずれも赤レンガ造りに鉄骨補強が施されています。

約1世紀にわたり、赤レンガ倉庫は貿易港としての横浜の繁栄を見守ってきました。しかし港湾機能の移転に伴い、1989年に保税倉庫としての役割を終え、一時的に放置されていました。その後、「みなとみらい21地区再開発計画」の始動により、市と民間が協力して修復を進め、2002年に再オープン。文化・商業・観光を融合した複合施設「横浜赤レンガ倉庫」として生まれ変わりました。

現在、1号館 は文化芸術活動の拠点として利用されており、展示ホールや約400席の多目的ホールを備え、展覧会・コンサート・舞台公演などが開催されています。2号館 は商業施設が中心で、40店舗以上の個性豊かなショップやレストランが集まり、港町横浜の雰囲気を感じられるデザイン雑貨や土産物が並びます。最上階のレストランからは港の美しい景色を一望できます。

建物は赤レンガの外観と鉄製のルーバー窓が保存され、周囲は開放的な「赤レンガパーク」として整備されています。広場ではマーケットや音楽フェス、季節ごとのイベントが開かれ、冬にはクリスマスマーケットスケートリンクが設置され、多くの市民や観光客で賑わいます。

その歴史的価値と再生の功績により、赤レンガ倉庫は多くの賞を受賞しています。2004年第45回BCS賞受賞2007年近代化産業遺産に認定、さらに2010年にはユネスコ・アジア太平洋文化遺産保護優秀賞を受賞。また、2号館は横浜市の歴史的建造物に指定され、「神奈川百名建築」にも選定されています。

今日の赤レンガ倉庫は、明治建築遺産保存の模範であると同時に、「歴史再生の文化拠点」として、横浜を代表する観光スポットのひとつとなっています。昼夜を問わず、赤レンガの壁は光と影に照らされて温かみのある色合いを放ち、「みなとみらい」の現代的なスカイラインと美しく調和しています。

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