淡水清水巖

淡水清水巖

住所 台湾 新北市淡水区清水街87号

淡水清水巌(たんすい・せいすいがん)、または淡水祖師廟(たんすいそしびょう)は、台湾・新北市淡水区清水街に位置する歴史ある寺院で、淡水地区における信仰の中心として深く人々に敬われています。主祭神は福建省安渓出身の高僧・清水祖師で、艋舺清水巌(台北市万華区)の分霊として**昭和12年(1937年)**に創建されました。仏教・道教・台湾民間信仰が融合したこの寺院は、淡水の精神的支柱であり、地域文化の象徴でもあります。

淡水清水巌は、艋舺祖師廟・三峽祖師廟・瑞芳祖師廟と並び「台北四大祖師廟」の一つに数えられ、また鄞山寺・福祐宮・淡水龍山寺とともに「淡水四大廟」と称されます。毎年旧暦5月5日・6日に行われる「清水祖師得道記念日遶境」(通称:淡水大拜拜)は、町全体が参加する盛大な祭礼であり、行列・芸陣・祈願など多彩な儀式が行われます。2022年には、新北市政府より優良寺廟文化として認定され、無形文化資産の模範とされています。

主祭神の清水祖師は「蓬莱老祖」とも呼ばれ、徳高く霊験あらたかな僧として信仰されています。本殿には祖師を中心に、右側(龍邊)に地蔵菩薩、左側(虎邊)に保生大帝を祀り、左右の殿には蕭府千歳・斗姥元君・太歳星君・西秦王爺・文昌帝君などが安置されています。

寺の由来については諸説あります。清水祖師は安渓清水巌の「六古仏」の一尊であったとされ、清朝咸豊年間に一人の僧が像を携えて台湾に渡り、淡水で修復費を募ったといわれます。地元の豪商翁種玉・翁瑞玉兄弟が資金援助したことに感謝し、僧は像を淡水に留めたと伝わります。別の説では、僧が興福寮に三日間像を安置したところ、三度「笑杯」が出たため、祖師が淡水に留まりたいという神意と解釈され、地元民が奉祀を決めたといわれます。その後、**東興街「濟生号」**に仮廟が建てられ、これが清水巌の前身となりました。

現在の本堂は1937年に清水街で落成し、閩南様式の伝統建築を採用。精緻な彫刻と色鮮やかな装飾が施され、淡水の宗教と美術文化を今に伝えています。

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