利沢簡老街(りたくかんろうがい)

住所: 利沢簡老街
利沢簡老街(りたくかんろうがい)

利沢簡(リゼジエン)老街は、台湾・宜蘭県五結郷に位置し、地域の特色を備えた直線的な通りで、長さはおよそ100メートルです。この老街は左右対称に家屋が並び、中央には南北に走る道路があり、簡素で懐かしい空間構成を形成しています。通りの北端は利生病院を起点とし、南に向かって利沢市場および利沢簡派出所まで続いています。

老街にある建物の一部は、かつての街屋の歴史的な姿を保っており、伝統建築の趣と記憶を伝えています。一方で、多くの建物は時代の変化に伴って近代的なビルへと建て替えられています。通りの両側には、一般住宅や歯科医院、さらには雑貨店、理髪店、自転車店、金紙店(供養用品)、漢方薬局、西洋薬局、眼鏡店、宝石店など、住民の日常生活に欠かせない店舗が軒を連ねています。

通りの東側の街屋は多くが現代建築に更新されており、農業協同組合、倉庫エリア、製材工場などの施設が設けられています。西側は台7丙線(省道)に近く、自然景観である「五十二甲湿地」に隣接しており、老街には都市と農村、伝統と現代が交錯する独特の雰囲気が漂います。北端からは鮮やかな赤色の利沢簡橋が見え、この通りに景観的なアクセントを加えています。

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