
東京都渋谷区の代々木公園内に位置する国立代々木競技場は、現代建築の美学と多目的利用を融合させたスポーツ施設です。競技場は「代々木第一体育館」と「代々木第二体育館」の2つに分かれており、現在は日本スポーツ振興センターによって管理されています。
代々木競技場は1964年東京オリンピックのために建設され、有名な建築家・丹下健三によって設計されました。建設期間は1961年から1964年までで、当時のオリンピックでは水泳と飛び込みの会場として使用されました。大胆な吊り屋根構造を持つその建築様式は、日本の戦後建築のモダニズムを象徴する重要な作品のひとつです。
施設全体では最大10,500人を収容可能で、アイスホッケーやバスケットボールなどのスポーツイベントに加え、コンサート、ファッションショー、さまざまな文化・芸術イベントも頻繁に開催されており、東京を代表する多目的パフォーマンス会場のひとつとなっています。
その建築的および歴史的価値から、第一体育館と第二体育館は2021年に日本の重要文化財に指定されました。