東京都は日本の事実上の首都で、関東地方に位置する「都」の一つです。都庁所在地は新宿区で、東京都の条例により正式に新宿区西新宿二丁目に置かれています。
東京都の行政区画は、特別区部(通称「東京23区」)、多摩地域(26市と西多摩郡の3町1村)、島しょ地域(2町7村)の三つに大別されます。地理的には、その大半が関東平野の南西部にあり、東は東京湾に面し、西は標高2017mの雲取山を最高峰とする関東山地が広がります。さらに、太平洋上の伊豆諸島と小笠原諸島(日本最南端の沖ノ鳥島、最東端の南鳥島を含む)を所管しており、東京都は日本で最南端かつ最東端の都道府県でもあります。
東京都は日本の政治・経済・文化・学術の中枢で、立法・行政・司法の各機関本部が置かれ、在外公館(大使館・領事館)の数も最多です。国内外の金融機関、グローバル企業の本社、メディア、大学・研究機関も集中し、交通面でも鉄道・道路・航空ネットワークの要となっています。
行政上の所管範囲は特別区部、多摩地域、島しょ部(大島・三宅島・八丈島・小笠原諸島など、4支庁に区分)に及び、沖ノ鳥島と南鳥島を含むため、南北約1700km、東西約1900kmにわたる広大なスパンを持つ、面積的“広がり”が最大の都道府県です。
東京都の面積は2,199.94平方キロメートルで、全国47都道府県中で3番目に小さく(香川・大阪に次ぐ)、人口重心は杉並区松ノ木一丁目付近に位置するとされています。
気候は主として太平洋側気候に属しますが、西部の多摩山地は中央高地式、小笠原諸島は南日本型の特徴を示します。ケッペンの分類では温帯湿潤気候(Cfa)に該当する一方、広域で地形差が大きく単一分類では捉えきれません。四季の変化は明瞭で、春は天候の変動が大きく、梅雨(6月中旬〜7月中旬)は降雨が集中、後半に強雨となることもあり、空梅雨の年もあります。夏は太平洋高気圧に覆われ高温多湿・雷雨が多発し、オホーツク海高気圧の影響下では日照の少ない「陰湿な夏」となる場合も。秋は初期に秋雨前線や台風の影響を受けやすく、後半は安定して晴天が増加。冬は西高東低の気圧配置で乾いた晴天が続くのが一般的です。
都心のヒートアイランド現象は顕著で、気象庁の観測によれば大正〜昭和初期には年間約70日の冬日(最低気温0℃未満)があったのに対し、現在は大幅に減少し、熱帯夜(最低25℃以上)は3倍以上に増加。年によっては東京都の冬季最低気温が鹿児島市や宮崎市より高いこともあります。平均気温は高めですが、内陸の練馬区などでは冬日が出やすく、臨海の中央区・千代田区との気温差が際立ちます。
観光資源は多彩です。浅草は浅草寺を中心に下町情緒が残り、仲見世通りの土産・菓子が人気。浅草から水上バスでお台場へ向かえば、隅田川の都市景観を楽しみつつ、レインボーブリッジ、フジテレビ、DiverCity、実物大ガンダム像など“近未来的”な名所に到着します。
都市の賑わいを体感するなら渋谷と新宿。渋谷駅前の忠犬ハチ公像とスクランブル交差点は世界的な撮影スポットで、新宿は高層ビル群と百貨店、ナイトライフで有名。東京都庁展望室は無料で、晴天時には富士山を望むことも可能です。
原宿・竹下通は若者文化の発信地、隣接する表参道は一流ブランドと意匠建築が並びます。六本木は六本木ヒルズや国立新美術館が大型展覧会を開催する文化拠点。上野には東京都美術館、国立西洋美術館、東京国立博物館が集積し、上野恩賜公園・動物園とあわせて文化と自然を同時に楽しめます。
自然・郊外も充実。多摩の高尾山は都心から約1時間の登山名所で、紅葉期は圧巻。東京都最西端の奥多摩は湖・渓谷・温泉が楽しめる静養地。さらに伊豆諸島・小笠原諸島では、透明度の高い海と独特の火山地形の中でダイビングやシュノーケリングが楽しめ、“東京の離島文化”を体感できます。