台北市の中心に位置する国立台湾博物館は、台湾で最も歴史のある公立博物館であり、中華民国文化部に所属しています。日本統治時代に設立されて以来、台湾の自然および人文資産の収集、研究、展示において重要な役割を果たしており、台湾の発展の歴史を理解するための重要な場所となっています。
国立台湾博物館の前身は**「台湾総督府博物館」であり、日本統治時代に建設されました。現在の台北市にある二二八和平記念公園**の北側に位置し、歴史的意義を持つ古典建築です。その歴史的価値と建築的特色から、この建物は中華民国の国家指定史跡として保存・修復されています。本館のほかにも、博物館システムは台北市内の他の場所にも複数の分館を設置し、展示およびサービスの範囲を広げています。
国立台湾博物館の所蔵品は非常に豊富で、人文と自然の2つの主要分野にわたっています。コレクションには、台湾の地質、鉱物、動植物、生態環境、そして先住民族の文化と歴史的発展が含まれ、さらに農業、水産業、工芸、貿易、林業などのテーマにも及びます。所蔵標本の総数は約4万点にのぼります。
2005年から2017年にかけて、博物館の2階展示エリアでは**「台湾の生物」および「台湾原住民族」**をテーマとした常設展示が開催され、来館者が台湾の自然と民族について深く学ぶ貴重な機会を提供しました。