青森県は本州最北端に位置し、東北地方に属し、県庁所在地は青森市です。この地は三方を海に囲まれ、東は太平洋、西は日本海、北は津軽海峡を隔てて北海道を望み、独特で変化に富む自然環境を有しています。地形的には、津軽半島と下北半島が両翼のように陸奥湾を抱き、中央には奥羽山脈が南北に走り、地域ごとに地理や文化の違いを生み出しています。西部の津軽地方と東部の南部地方は、方言や民俗、食文化や生活様式において独自性を持ちながらも相互に影響し合っています。
青森県の総面積は約9,644平方キロメートルで全国第8位、人口は約120万人と比較的少なく、人口密度も低めです。主要都市は青森市、八戸市、弘前市で、三市が分散的かつ均衡的に発展しています。青森市は交通と港湾の要衝、八戸市は太平洋に面した日本有数の漁港都市、弘前市は古城と文化伝統で知られています。
自然景観は青森県の象徴です。西南部の白神山地には世界最大規模のブナ原生林が残り、世界自然遺産に登録されています。春の新緑、夏の渓谷、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の美しさを見せます。青森と秋田の県境にある十和田湖は透明な湖水を誇り、奥入瀬渓流へと続き、飛瀑や奇岩、紅葉を楽しむことができ、日本一美しい渓谷とも称されます。
八甲田山は冬の樹氷で有名で、ロープウェイからは雪原の絶景を見下ろせます。夏は登山やハイキングで人気を集めます。津軽の象徴である岩木山は「津軽富士」と呼ばれ、四季折々の姿を見せ、春には弘前城公園とともに日本有数の桜名所となります。下北半島の仏ヶ浦は、長年の波で削られた白い奇岩群が仏像のように並び、荘厳で神秘的な景観を作り出しています。
文化面では、三内丸山遺跡、小牧野遺跡、是川遺跡などが「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録されています。これらは縄文時代の集落や祭祀の跡を今に伝えています。歴史時代に入ると、弘前城が津軽藩の中心となり、今も天守や櫓が残ります。春には弘前公園で約2,500本の桜が咲き誇り、城と共に幻想的な風景を演出します。
祭り文化も盛んで、青森ねぶた祭は全国的に有名で、巨大なねぶた灯籠が街を練り歩き、太鼓や笛、掛け声で熱気に包まれます。弘前ねぷた祭は優美な灯籠、五所川原立佞武多は高さ20メートルを超える巨大山車で知られます。八戸三社大祭は武者行列と山車装飾が見どころです。
食文化では、青森県はリンゴの生産量日本一で、ジュース、アップルパイ、シードルなど多様な商品があります。ニンニクや長芋も全国一の産地です。陸奥湾のホタテは甘味と旨味が豊かで、八戸漁港はサバやイカの一大拠点です。青森ラーメン、味噌貝焼き、新鮮な寿司や丼物、冬の鱈鍋や津軽リンゴ鍋も名物です。
交通では、東北新幹線で東京から最短3時間、北海道新幹線で函館へ直通できます。青森空港と三沢空港は国内線を結び、青森港と八戸港からは北海道行きフェリーが発着しています。
「青森」という地名は江戸時代初期、港近くの青々とした森を航海の目印としたことに由来します。