宮城県

宮城県は日本の東北地方南東部に位置し、県庁所在地は仙台市です。県人口は約225万人で、東北地方最多を誇ります。そのうち仙台市には約110万人が居住し、東北唯一の政令指定都市かつ百万都市として、地域の中心都市となっています。仙台都市圏には県民の約7割が集中し、宮城県は東北の経済・文化・交通の要となっています。

宮城県は東で太平洋に面し、県内の松島は多島海景で知られ、古くから「日本三景」の一つとして称えられてきました。西は奥羽山脈に接し、栗駒山や蔵王連峰などの名山を有します。冬は多雪地帯、夏は海風の影響で比較的涼しく、全体的には太平洋側気候に属し、平野部は積雪が少なく日照が多いため温暖です。県北部には北上川、南部には阿武隈川が流れ、肥沃な仙台平野や大崎耕土を形成し、重要な稲作地帯をなしています。「ひとめぼれ」「コシヒカリ」などの銘柄米が盛んに生産されます。農業ではいちご、梨、仙台白菜なども特産で、畜産業では「仙台牛」が代表的です。

三陸沖に面する宮城県は、日本有数の水産基地でもあります。気仙沼、石巻、塩釜の三大漁港はいずれも特定第三種漁港に指定され、日本で唯一3つの漁港を有する県となっています。カツオ、サンマ、マグロ、カジキなどの漁獲が豊富で、海苔、牡蠣、ホタテ、ホヤ、銀鮭などの養殖も盛んです。

歴史的には、古墳時代から大和政権の影響を受け、県内には雷神山古墳などの遺跡が残ります。奈良時代には多賀城が置かれ、陸奥国の政治・軍事の中心となりました。中世には大崎氏や葛西氏などの勢力が割拠しましたが、伊達政宗が仙台城を築き、仙台藩の基盤を確立し、東北の雄藩となりました。明治維新後、県域の調整を経て、1872年に「仙台県」から「宮城県」へ改称され、現在に至ります。

観光資源も豊富で、松島湾の多島美と瑞巌寺は『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で最高評価の三つ星を獲得しました。県内には「日本の滝百選」に選ばれた秋保大滝や、蔵王連峰の御釜火口湖などの自然景観もあります。大崎市の旧有備館庭園、石巻市の斎藤氏庭園などでは伝統的な庭園美を楽しめます。歴史文化では、平安時代創建の多賀城跡が特別史跡に、大崎八幡宮や瑞巌寺が国宝に指定されています。

また、宮城の伝統工芸には鳴子漆器、仙台張子、白石和紙、仙台平織などがあります。仙台七夕まつりは県を代表する祭りで、毎年国内外から多くの観光客を惹きつけています。

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