福井県

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福井県は本州中部の北陸地方に位置し、その範囲はおおむね古代の越前国と若狭国に対応します。県庁所在地は福井市で、北陸の最西端に位置し、北陸三県の中では人口が最も少ない県です。

県境は山中峠、木ノ芽峠、栃ノ木峠を境とし、北側を嶺北地域(越前国を中心に、敦賀市を除く)、南側を嶺南地域(若狭国および敦賀市)と呼びます。福井県は日本海と若狭湾に面し、県内の海域には180以上の無人島があり、本州から最も遠い千島岩礁でもわずか3キロメートルの距離にあります。自然環境は美しく、「越山若水」(越前の山々と若狭の清流)はその景観を表す言葉です。

地理的には中部地方または北陸地方に属しますが、行政区分上では近畿地方に含まれることもあり、京都や大阪との交流が盛んです。特に嶺南地域は滋賀県や京都府と隣接し、敦賀駅は北陸の玄関口としてJR西日本の新快速列車で京阪神地方へ直結しています。

気候は全県が温暖湿潤気候に属し、豪雪地帯に指定されています。特に大野市、勝山市、池田町、南越前町旧今庄町は特別豪雪地帯に指定されており、大野市の年間降雪量は5メートルに達し、最深積雪は1メートルを超えることもあります。福井市の平野部でも山々に囲まれて積雪が多く、1963年には213センチ、2018年にも147センチの大雪を記録しました。一方、日本海沿岸部は対馬暖流の影響で冬は比較的温暖で、雪よりも雨の日が多いのが特徴です。福井には「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があり、多雨の気候をよく表しています。

観光資源も豊かで、歴史と自然が融合した名所を多く有します。国宝建築としては小浜市の明通寺本堂と三重塔があります。名勝では福井市の一乗谷朝倉氏庭園が特別名勝に指定され、戦国大名朝倉氏の栄華を伝えています。敦賀市の気比松原は日本三大松原の一つ、若狭町の三方五湖は美しい湖と山々の景観で知られ、坂井市の東尋坊は壮大な断崖絶壁で福井を代表する自然景観です。そのほか、小浜市の若狭蘇洞門海岸、勝山市の平泉寺白山神社旧玄成院庭園、福井市の養浩館庭園なども歴史と庭園文化の深みを示しています。

伝統的建造物保存地区としては、若狭町の熊川宿が古代中山道宿場町の姿を残し、小浜市の西組は江戸時代の商人町の街並みを伝えています。春には池田町の梅田氏庭園や花筐公園が花の名所として賑わいます。

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