鳥取県は日本の中国地方・山陰地方に位置し、全国で最も人口が少ない県で、約53万人です。県庁所在地は鳥取市で、面積は約3,507平方キロメートル。地形は山地と海岸が共存し、北は日本海に面し、中央には中国地方の最高峰である大山(1,729メートル)がそびえます。県域は大きく東部の因幡地方、中部の東伯地方、西部の西伯地方に分けられます。
気候は典型的な日本海側気候で四季がはっきりしており、冬は豪雪が多く、県内全域が豪雪地帯に指定されています。特に大山周辺は山陰地方でも有数の豪雪地です。春や秋は過ごしやすく、夏はフェーン現象による猛暑が見られることもありますが、夜は比較的涼しいのが特徴です。
鳥取県で最も有名な景観は鳥取砂丘です。日本最大級の砂丘であり、国の天然記念物に指定されている県を代表する観光地です。東部の白兎海岸は「因幡の白兎」の神話に由来し、美しい景観と物語性を兼ね備えています。中部の倉吉は白壁土蔵群の古い町並みで知られ、江戸から明治期の風情を色濃く残しています。その周辺には三朝温泉、東郷温泉、はわい温泉などがあり、療養と観光に最適です。西部の米子市や境港市は生活・交通の拠点であり、特に境港市は漫画家・水木しげるの故郷として「鬼太郎の街」が展開され、ユニークな観光地となっています。
自然景観では、岩美町の浦富海岸が有名で、断崖や洞窟、透明度の高い海水が織りなす景観は「山陰の松島」と称されます。大山地域は登山やスキーの名所であり、春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の魅力を楽しめます。智頭町の広大な人工林は林業文化の歴史を示し、重要文化的景観に指定されています。
歴史文化としては、三佛寺奥院「投入堂」が懸崖に建つ特異な建築で国宝に指定されています。倉吉市の打吹玉川や大山町の所子は重要伝統的建造物群保存地区に指定され、山陰らしい古風な景観を今に伝えます。鳥取城跡や仁風閣は、因幡藩の歴史と近代建築の美を伝える貴重な文化財です。
食文化も豊かで、冬の松葉ガニは身が詰まり美味であり、最も注目される高級食材です。夏から秋にかけては岩ガキが旬を迎え、大ぶりで濃厚な味わいが楽しめます。鳥取和牛、二十世紀梨、砂丘長芋も代表的な特産品です。境港は日本有数の漁港で、マグロやサバをはじめとする新鮮な魚介類が全国に出荷されています。
祭りでは、鳥取市の「しゃんしゃん祭」で花傘を持って踊る光景が壮観で、熱気にあふれています。米子市の大山夏山開山祭は伝統儀式と登山が組み合わさり、大山信仰の継承を示します。境港市では水木しげると妖怪文化にちなんださまざまなイベントが行われ、訪れる人々に独特の地域文化を体験させています。