
藤沢駅(ふじさわえき)は、神奈川県藤沢市の藤沢および南藤沢に位置する、東日本旅客鉄道(JR東日本)、小田急電鉄、江ノ島電鉄(江ノ電)の駅である。
この駅は1887年(明治20年)7月11日に、旧・横浜駅から国府津駅間の官営鉄道の開通と同時に、東海道藤沢宿の玄関口として開業した。しかし、線路の設計上の理由から、駅は当時の藤沢宿の中心街から約1キロ南に設けられ、開業当初は駅周辺はあまり賑わっていなかったとされる。
その後、藤沢市役所をはじめとする多くの公共施設が駅周辺に移転し、さらに駅前には百貨店などの大型商業施設が次々と開業したこともあり、駅周辺は湘南地域でも有数の繁華街へと発展した。ただし、1990年代後半からはこれら大型店の撤退が続き、一時的に空洞化の傾向も見られた。
近年では、2012年3月に策定された「藤沢駅周辺地区再整備構想・基本計画」に基づき、北口・南口のデッキなどの大規模な整備が進められ、周辺地域へのアクセスも改善されている。さらに、「南北自由通路拡幅整備事業および藤沢駅改良」により、南北自由通路の拡張や小田急江ノ島線とJR線の同一階での乗り換えが可能となる改良も行われている。また、2017年12月には藤沢市役所の新庁舎が完成し、駅周辺には新たな変化も見られる。
藤沢駅前には多数のバス路線が乗り入れており、鉄道との乗り換え利用も多いため、市内の公共交通の重要な結節点となっている。
まさに、藤沢市の玄関口といえる駅である。