高雄港旅客ターミナル（Kaohsiung Port Cruise Terminal）は、台湾の高雄港に位置し、「高雄港旅客専用エリア」および「アジア・ニュー・ベイエリア」開発計画の重要な施設の一つです。このターミナルは銀白色の船体を模した建築デザインが特徴で、外観は高い煙突を持つ巨大なクルーズ船のように見え、港町らしい雰囲気と現代的な建築言語を表現しています。
建物の総延べ床面積は約80,774平方メートルで、鉄骨構造を採用し、地上15階、地下2階で構成されています。22.5万トン級の国際大型クルーズ船を同時に2隻停泊可能で、各船には最大で5,400人の乗客と2,400人の乗組員が搭乗可能です。旅客ターミナルのサービス能力は最大で1時間あたり2,000人に対応可能で、大量の旅客の出入港に対応できます。
設計の理念としては、都市環境との調和を重視し、港湾空間に商業やレジャーの機能を付加することで、単なる交通拠点ではなく、港町における公共の生活空間となっています。高雄市の海上交通の玄関口として、周辺には高雄環状ライトレールや建設中の地下鉄イエローラインと接続する便利な乗り換えシステムが整備されており、旅行者にとって利便性の高い移動手段を提供し、高雄が国際的な港湾都市としての地位とイメージをさらに高めています。