冬山郷(とうざんきょう)、旧称「冬瓜山(とうがさん)」は、台湾宜蘭県の中部に位置し、宜蘭平原の南東端にあり、中央山脈の北東端の起点でもあります。隣接地域は、北に三星郷と羅東鎮、北東に五結郷、南東に蘇澳鎮、南および南西に南澳郷と大同郷があります。人口は約5.3万人で、宜蘭県で第3位、台湾全体の郷の中でも人口第5位を誇ります。
地勢は多様で、一部は低地となっており、特に豪雨や台風の際には、武淵・珍珠・補城などの集落で一時的に「湖」が形成されることがあります。
冬山郷は、自然生態・農業体験・地域文化が融合した多彩な観光資源を有し、宜蘭県内でも特徴的な郷の一つです。自然景観としては、冬山河の中上流に位置する「冬山河生態緑舟」があり、水域景観と湿地生態を融合させた緑の空間で、河畔の風景を楽しむだけでなく、親子連れやエコツーリズムの愛好者にも人気です。湖畔を自転車で巡ったり、遊歩道を散策したりすることで、冬山ならではのスローライフを体験できます。
また、梅花湖風景区も自然美で有名で、湖を囲む遊歩道が整備され、周辺の農業地帯とあいまって、観光と農業が融合したレジャースポットを形成しています。山間部には、新寮瀑布や旧寮瀑布があり、登山や森林散策を楽しむことができます。
冬山はまた、多様なレジャー農業で知られています。中山レジャー農業区はその代表で、農畜産体験ができるだけでなく、2009年台湾ランタンフェスティバルの丑年ランタンが保存されています。大進レジャー農業区は各種の蜜餞(ドライフルーツや砂糖漬け)生産で有名で、観光客は地元の味を楽しむことができます。
文化・歴史面では、宗教信仰や史跡も豊富です。清朝光緒年間に建立された進興宮は地元の重要な信仰の中心で、主神は古公三王です。また、全国道教総廟の「三清宮」もここにあり、毎年多くの信者が巡礼に訪れます。さらに、草湖玉尊宮、永福宮、各地の土地祠も住民にとって大切な信仰の拠点です。