龍井区

龍井区(ロンジンく)は台中市の南西部に位置し、大肚渓下流の北岸にあり、清水平野と大肚台地の南側にまたがる、自然の景観と人文的な歴史を併せ持つエリアです。名称は「龍目井(ロンムージン)」に由来し、1920年に「龍井庄」が設置された際、その頭文字と末尾から名付けられ、現在まで受け継がれています。区内には今でも「龍目井」と呼ばれる古井戸が残っており、地域の歴史の継承を物語っています。

龍井区はもともと「龍井郷」と呼ばれており、都市の発展と行政区域の調整により、現在は台中市の一つの行政区となっています。農業は依然として重要な役割を果たしており、金蘭スイカ、サツマイモ、ピーナッツ、エノコログサ、菜の花などが特産で、濃厚な農村の風景と田園の特色を感じることができます。

また、龍井区は多くの観光資源や文化資源を有しています。有名なスポットには、東海大学に隣接する「東海ヴィラ夜市」があり、飲食店やクリエイティブな商品が集まるナイトマーケットとして地元で親しまれています。「国際芸術街」はアートと文化創造の場として知られ、多くの観光客やアーティストが訪れます。

さらに、区内には独特な価値を持つ歴史建築や宗教施設も多くあります。市指定古跡「龍井林宅」、茄投地区の「陳三綱堂祠堂(茄投陳宅)」、信仰と文物を兼ね備えた「水里港福順宮(兼水里港文物館)」、龍泉岩祖師廟や龍井巧聖先師廟などがあり、地域の宗教や家族文化の深さを感じさせます。

その他にも、亨徳記念公園、竹坑陳宅、新庄永順宮、磐頂教会、「十二韻 - 龍井中央店」など、さまざまな観光選択肢と地元の風情を提供するスポットが点在しています。

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